写真集

妻と金木犀

浜田惟寛

放課後、教室でこちらを見つめる制服姿の彼女。
01 / 10妻と金木犀

十五歳のとき、初恋の人を撮り始めた。

ページをめくる

妻と金木犀

思い出は、
いつも後からできていく。

そのときには何でもなかった一日が、
何年か経って振り返ると、
大切な思い出になっている。

本書より
01

はじまり

光の差すカーテンと、誰も座っていない教室の机。
02 / 10妻と金木犀
図書室で本を開く制服姿の彼女。
03 / 10妻と金木犀

誰もいない図書室で、
君が花言葉を教えてくれた。

02

会えなくなる

駅のホームのベンチに一人で座る彼女。
04 / 10妻と金木犀

離れているあいだ、
写真は君への手紙だった。

03

同じ場所へ

狭い廊下に置いた椅子に座る彼女。
05 / 10妻と金木犀
日差しの入る廊下で、床に座る彼女。
06 / 10妻と金木犀

場所が変わっても、
君は廊下にいる。

04

大人になった君

冷蔵庫の中の、顔を描いた卵。
07 / 10妻と金木犀
畳の部屋で片手を上げ、こちらを見る彼女。
08 / 10妻と金木犀

何も起きない日々を、僕は何度も撮った。
あとから見ると、それが僕らの物語になっていた。

05

初恋を花束に

白い壁を背景に、小さな花をつけた金木犀の枝。
09 / 10妻と金木犀

金木犀は、庭に咲く花だから、花束にできない。
ならば、写真で花束をつくろうと思った。

花束を抱え、眼鏡をかけてこちらを見つめる彼女。
10 / 10妻と金木犀

「結婚してください」

この一冊は、初恋の人が妻になるところで終わる。
けれど、僕らの暮らしは、その先も続いていく。

書籍情報

妻と金木犀

写真集『妻と金木犀』の表紙。制服姿の写真と手書きの題字、髙比良くるま氏の帯文。

写真・文 浜田惟寛

定価
1,870円(税込)
仕様
A5判・112ページ
ソフトカバー・オールカラー
刊行
2026年10月22日
発行
ポエムピース
ISBN
978-4-911440-17-9
書籍の詳細・購入先

出版社のページへ移動します。

Amazonで購入する

Amazonの販売ページへ移動します。

著者

浜田惟寛はまだ・のぶひろ

1996年、三重県桑名市生まれ。写真家。2019年独立。

人物撮影を軸に、広告・メディアなどで活動する一方、初恋の妻との日々を長年撮り続けてきた経験をもとに「日常写真家」としても活動。

著者の公式サイト

妻と金木犀

読み込んでいます

左右キーで移動・Escで閉じる